特集 表在性皮膚真菌症 治療薬を活用するための基礎と実践総まとめ
表在性皮膚真菌症における経口抗真菌薬の薬物相互作用マネジメント
山口 諒
1
,
大野 能之
1東京大学医学部附属病院 薬剤部
キーワード:
Triazolam
,
抗真菌剤
,
皮膚疾患-真菌性
,
薬物相互作用
,
Itraconazole
,
血中濃度-時間曲線下面積
,
Terbinafine
,
服薬管理
,
Cytochrome P-450 CYP3A Inhibitors
,
Cytochrome P-450 CYP2D6 Inhibitors
,
薬物使用禁忌
,
Fosravuconazole
Keyword:
Drug Interactions
,
Triazolam
,
Dermatomycoses
,
Antifungal Agents
,
Area Under Curve
,
Itraconazole
,
Terbinafine
,
Contraindications, Drug
,
Cytochrome P-450 CYP2D6 Inhibitors
,
Cytochrome P-450 CYP3A Inhibitors
,
Medication Therapy Management
pp.2520-2524
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020252036
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<Key Points>◎シトクロムP450(P450)が関与する薬物相互作用は、関与するP450分子種のクリアランスへの基質薬の寄与率(CR)と阻害薬の阻害率(IR)の情報がわかると、AUCの変化率をCR-IR法により予測できる。◎イトラコナゾールはCYP3Aを強力に阻害するため、CYP3Aにより代謝される薬剤との相互作用に注意を要する。また、休薬中もCYP3A阻害作用は残存すると考えられるため注意が必要である。◎テルビナフィンはCYP2D6を強力に阻害するため、CYP2D6により代謝される薬剤との相互作用に注意を要する。◎ホスラブコナゾールはCYP3Aを中程度に阻害するためCYP3Aによる代謝の寄与が高い薬剤との相互作用に注意を要する。◎相互作用を回避するためには、薬物動態的な影響だけでなく、それにより起こりうる副作用などを把握し、マネジメントを患者個別に考える必要がある。
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