特集 プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン-黄体ホルモンのすべて-
黄体ホルモンの臨床 黄体ホルモンと月経異常
樋口 毅
1
1弘前大学 大学院保健学研究科看護学領域
キーワード:
Progesterone
,
月経過多
,
月経困難症
,
月経異常
,
Progestins
,
子宮出血-不正
,
無月経
Keyword:
Menorrhagia
,
Menstruation Disturbances
,
Metrorrhagia
,
Dysmenorrhea
,
Progesterone
,
Amenorrhea
,
Progestins
pp.931-936
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022284580
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黄体ホルモンは、エストロゲンとならび月経発来、排卵において重要な役割を果たしている。排卵の直前を境として両者の産生形態が大きく異なるが、ここでの巧妙な変化が上手くいかないことで続発無月経、不正性器出血などが起こる。これらの月経異常に対して黄体ホルモンは診断および治療に用いられる。また、過多月経、月経困難症などの症状発現は肥厚した子宮内膜剥離時のプロスタグランジン過剰産生が原因となるが黄体ホルモンは子宮内膜の肥厚を抑制する目的で治療に使われる。黄体ホルモンの月経異常との関係、治療薬としての利用について概説した。
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