特集 プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン-黄体ホルモンのすべて-
黄体ホルモンの基礎 黄体ホルモンの血管生物学
伊藤 文武
1
1京都府立医科大学 大学院女性生涯医科学
キーワード:
黄体ホルモン
,
血管内皮
,
細胞接着
,
単球
,
動脈硬化症
,
リスク
,
E-Selectin
,
Intercellular Adhesion Molecule-1
,
Medroxyprogesterone Acetate
,
P-Selectin
,
Vascular Cell Adhesion Molecule-1
Keyword:
P-Selectin
,
Arteriosclerosis
,
Monocytes
,
Medroxyprogesterone Acetate
,
Risk
,
Corpus Luteum Hormones
,
Cell Adhesion
,
Intercellular Adhesion Molecule-1
,
E-Selectin
,
Vascular Cell Adhesion Molecule-1
,
Endothelium, Vascular
pp.924-930
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022284579
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ホルモン補充療法においてはエストロゲン投与に起因する子宮体癌発症リスクを低減させる目的で、プロゲストーゲン(P)がエストロゲンと併用投与されている。各種Pの動脈硬化リスクに対する影響を個別に検討する必要があると考えられるが、基礎的研究がごく限られているのが現状である。われわれは、各種Pが血管内皮における動脈硬化性疾患発症リスクにどのように影響を与えるのかを評価する系を構築した。その結果、天然型のプロゲステロンと異なり、酢酸メドロキシプロゲステロンが動脈硬化性疾患発症リスクを上昇させる可能性があることが示唆された。
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