特集 月経困難症治療あるある
月経困難症の薬物療法あるある GnRH誘導体およびアンタゴニスト療法
泉谷 知明
1
,
前田 長正
1高知大学 医学部産科婦人科学講座
キーワード:
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
,
月経困難症
,
Progestins
,
脂質異常症
,
子宮出血-不正
,
子宮内膜症
,
投薬計画
,
骨塩減少
,
更年期障害
,
子宮腺筋症
,
Relugolix
Keyword:
Endometriosis
,
Gonadotropin-Releasing Hormone
,
Metrorrhagia
,
Progestins
,
Dysmenorrhea
,
Drug Administration Schedule
,
Bone Demineralization, Pathologic
,
Dyslipidemias
,
Adenomyosis
,
Relugolix
pp.1287-1292
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2023063102
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子宮内膜症や子宮腺筋症に起因する器質性月経困難症の治療において,1990年代に主役であったGnRHアゴニストは,2000年代後半の低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬やジエノゲストの登場により,主役の座から外れた感はあるものの,現在も器質性月経困難症の治療において不可欠な薬剤といえる.一方,GnRHアンタゴニストは,レルゴリクスが2021年に子宮内膜症に基づく疼痛改善に対して保険承認され,今後月経困難症の治療において活用が期待される薬剤である.
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