特集 ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
腫瘍 OC・LEPによるがん予防
森川 香子
1
,
倉林 工
1新潟市民病院 産科婦人科
キーワード:
Estrogens
,
Progestins
,
子宮内膜腫瘍
,
腫瘍
,
大腸腫瘍
,
配合製剤
,
経口避妊剤
,
卵巣腫瘍
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Drug Combinations
,
Contraceptives, Oral
,
Endometrial Neoplasms
,
Ovarian Neoplasms
,
Estrogens
,
Neoplasms
,
Progestins
pp.823-828
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022250755
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OC・LEPは女性の主体的避妊や月経困難症・子宮内膜症の治療を目的として処方され普及しつつある。一方でそのリスクを懸念する女性もいまだ多い。OC・LEPには主作用のほかにいくつかの副効用が報告されている。悪性腫瘍に関しては、卵巣がん・子宮体がん・大腸がんのリスクを低下させる可能性が近年多数報告されている。卵巣がんと子宮体がんに関しては、内服終了後もその効果が持続することが判明している。女性のライフスタイルの選択肢が増えるように、医療者はベネフィットとリスクとをあわせて正しい情報を提供する必要がある。
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