症例
術後10年目にトルソー症候群、高カルシウム血症発症にて再発の診断に至った卵巣明細胞腺癌の1例
澤田 幸介
1
,
武内 享介
,
中筋 由紀子
,
吉田 愛
,
杉本 誠
1国立病院機構神戸医療センター 産科婦人科
キーワード:
高カルシウム血症
,
腫瘍再発
,
腫瘍播種
,
脳梗塞
,
肺塞栓症
,
腹水
,
卵巣腫瘍
,
致死的転帰
,
明細胞腺癌
,
副甲状腺ホルモン関連ペプチド
,
Trousseau症候群
Keyword:
Ascitic Fluid
,
Hypercalcemia
,
Pulmonary Embolism
,
Fatal Outcome
,
Adenocarcinoma, Clear Cell
,
Ovarian Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Neoplasm Seeding
,
Brain Infarction
,
Parathyroid Hormone-Related Protein
pp.563-567
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022182062
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
初回治療より10年目に、腹腔内播種に加えて腫瘍随伴症候群と考えられるトルソー症候群および高カルシウム血症にて再発し、急激な経過をたどった卵巣明細胞癌の1例を経験したので報告する。卵巣癌の晩期再発はまれではあるが卵巣癌治療の既往がある場合、腫瘍随伴症候群の可能性も考えて症状や病変の部位にかかわらず、卵巣癌再発を念頭に置いて精査を進める必要がある。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.