特集 やせ・肥満と女性のヘルスケア
やせ・肥満と産科婦人科疾患 やせ・肥満と婦人科腫瘍・周術期管理
澤田 健二郎
1
1大阪大学 大学院医学系研究科産科学婦人科学教室
キーワード:
ドレナージ
,
危険因子
,
子宮内膜腫瘍
,
術後合併症
,
生殖器腫瘍-女性
,
糖尿病-2型
,
肥満
,
周術期管理
,
睡眠時無呼吸-閉塞性
,
手術創
Keyword:
Perioperative Care
,
Sleep Apnea, Obstructive
,
Drainage
,
Obesity
,
Surgical Wound
,
Genital Neoplasms, Female
,
Endometrial Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Risk Factors
pp.509-514
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022182053
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BMI25以上で定義される肥満は日本人女性の22.3%を占めるが、疫学調査では子宮体癌が肥満と関連のある癌の1つである。したがって、肥満患者の周術期の諸問題を産婦人科医は認識しなければならない。肥満患者の開腹婦人科手術は、出血、創部感染、呼吸器合併症、腸閉塞などの合併症を増加させる。合併症を軽減するためには術前評価を慎重に行い、特に糖尿病や睡眠時無呼吸症候群があれば、手術前の加療を検討する。創閉鎖にあたって皮下ドレーン留置は創部離開などの合併症を減少させる。
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