特集 やせ・肥満と女性のヘルスケア
やせ・肥満と産科婦人科疾患 やせ・肥満とDOHaD
鈴木 美沙子
1
,
幸村 友季子
,
伊東 宏晃
1浜松医科大学 産婦人科
キーワード:
胎児発育遅滞
,
妊娠合併症
,
肥満
,
やせ
,
予防医学
,
生活習慣病
,
胎児栄養障害
,
妊娠体重増加
Keyword:
Obesity
,
Fetal Growth Retardation
,
Gestational Weight Gain
,
Pregnancy Complications
,
Preventive Medicine
,
Thinness
,
Fetal Nutrition Disorders
pp.497-501
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022182051
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Non-communicable diseases(NCDs)とは、感染によって罹患しない慢性疾患とされ、心血管障害、糖尿病などが含まれる。近年、発達期の種々の環境因子が成人期におけるNCDsのリスクに影響を及ぼす「DOHaD学説」が提唱されている。胎生期低栄養と高栄養環境のいずれも、成人期のNCDs発症の高リスク群になると報告されている。本稿では、やせ・肥満に伴う胎生期低栄養・高栄養環境による影響に関する、ヒトおよび動物での研究を紹介するとともに、将来世代の健康を目指すためDOHaD学説に基づく「先制医療」の可能性について考察する。
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