特集 やせ・肥満と女性のヘルスケア
やせ・肥満と女性医学 やせ・肥満と骨粗鬆症
倉林 工
1
,
森川 香子
1新潟市民病院 産婦人科
キーワード:
骨粗鬆症
,
神経性やせ症
,
肥満
,
骨組織リモデリング
,
酸化ストレス
,
脂肪細胞
,
女性の健康
,
メタボリックシンドローム
,
糖代謝
,
女性アスリート三主徴症候群
,
スポーツにおける相対的エネルギー不足
Keyword:
Obesity
,
Adipocytes
,
Women's Health
,
Bone Remodeling
,
Oxidative Stress
,
Osteoporosis
,
Relative Energy Deficiency in Sport
,
Anorexia Nervosa
,
Metabolic Syndrome
,
Female Athlete Triad Syndrome
,
Carbohydrate Metabolism
pp.531-538
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022182057
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若い女性のやせの原因であるアスリートや神経性やせ症での無月経と低骨量に対する基本治療は、まず利用可能エネルギー(EA)を増加させることである。低EAがもたらす骨量低下と低エストロゲン状態が、若年期の骨に対するリスクのみでなく将来の健康へも影響する。また、近年、肥満と骨粗鬆症の病態に共通する機序が分子レベルで解明されてきた。骨とエネルギー代謝の関連は臓器連関の観点からも注目され、新たな分子やシグナルに注目した肥満と骨粗鬆症の両疾患に効果を示す新規治療法の開発も期待される。
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