特集 婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) TLHにおける膀胱剥離と骨盤臓器脱予防手技
谷村 悟
1
,
吉越 信一
,
中島 雅子
1富山県立中央病院 産婦人科
キーワード:
子宮摘出術
,
術後合併症
,
腹腔鏡法
,
膀胱
,
骨盤内臓器脱
Keyword:
Urinary Bladder
,
Hysterectomy
,
Laparoscopy
,
Postoperative Complications
,
Pelvic Organ Prolapse
pp.359-364
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022152633
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十分な膀胱剥離は全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)における尿管損傷の回避につながる。既往帝王切開、うっ血・加齢による膀胱腟筋膜や膀胱腟間fasciaの変化は剥離手技を困難にする。また膀胱脚の切断はTLHでは必須であろう。TLHの際に骨盤臓器脱予防手技を加えるべきか結論が出ておらず、適応を検討して行うべきである。本稿では当院で行っている簡便な仙骨子宮靱帯縫縮術を提示する。
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