特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第8章)腎臓内科・泌尿器科 下部尿路機能障害
吉澤 剛
1
,
高橋 悟
1日本大学 医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
キーワード:
泌尿器疾患
,
アルゴリズム
,
紹介と相談
,
診療ガイドライン
,
過活動膀胱
,
下部尿路症状
Keyword:
Referral and Consultation
,
Algorithms
,
Practice Guidelines as Topic
,
Urologic Diseases
,
Lower Urinary Tract Symptoms
,
Urinary Bladder, Overactive
pp.361-366
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140482
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>(1)蓄尿症状が多いが、排尿・排尿後症状も少なくない。残尿量が100mL以上の場合は専門医へ紹介する。(2)腹圧性尿失禁を見落とさないようにし、過活動膀胱との併存(混合性尿失禁)も意識する。(3)過活動膀胱には抗コリン薬・β3作動薬が有効だが、難治性過活動膀胱の場合には、両薬剤の併用療法、膀胱鏡下ボツリヌス毒素注入手術、仙骨神経刺激療法を考慮して、専門医へ紹介する。(4)腹圧性尿失禁や抗コリン薬が無効な混合性尿失禁には骨盤底筋体操を指導し、効果がなければ専門医へ紹介(手術を検討)する。(5)骨盤臓器脱は高頻度にLUTS(排尿・排尿後症状と蓄尿症状の両方)を伴うが、手術やペッサリーによって症状は改善する。
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