特集 下部尿路症状
下部尿路症状の「基礎」を徹底理解! わが国における下部尿路症状診療の現状と課題
横山 修
1
1福井大学 医学部泌尿器科学
キーワード:
Estrogens
,
危険因子
,
子宮脱
,
性因子
,
前立腺肥大症
,
認知症
,
尿失禁
,
閉経後
,
膀胱瘤
,
過活動膀胱
,
筋肉減少症
,
下部尿路症状
,
フレイル
Keyword:
Frailty
,
Prostatic Hyperplasia
,
Urinary Incontinence
,
Uterine Prolapse
,
Sex Factors
,
Dementia
,
Postmenopause
,
Estrogens
,
Risk Factors
,
Lower Urinary Tract Symptoms
,
Sarcopenia
,
Cystocele
,
Urinary Bladder, Overactive
pp.2581-2587
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021231216
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<Key Points>◎下部尿路症状は、排尿症状、蓄尿症状、排尿後症状からなり、原因疾患には、男性では前立腺肥大症、女性では膀胱瘤・子宮脱などの骨盤内臓器下垂が多い。◎男性下部尿路症状は必ずしも前立腺に起因せず、神経系の疾患、薬剤、飲水量などにも影響される。◎女性では、エストロゲン量の低下に伴う腟・外陰部・下部尿路の萎縮を原因として生じるさまざまな症状を総括して、閉経後性器尿路症候群(genitourinary syndrome of menopause)とよぶ。◎下部尿路症状のリスク因子としては、年齢に加え、生活習慣病と関連する因子があげられる。◎高齢者に特徴的な病態である、認知症やフレイル、サルコペニアには、高率に下部尿路機能障害が合併する。
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