特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第9章)皮膚科・形成外科 妊婦の皮膚疾患
藤本 和久
1
1日本医科大学附属病院 皮膚科
キーワード:
尋常性ざ瘡
,
そう痒症
,
妊娠合併症
,
皮膚疾患
,
痒疹
,
類天疱瘡-水疱性
,
色素沈着症
,
肉芽腫-化膿性
,
線状皮膚萎縮
,
膿痂疹-疱疹状
Keyword:
Prurigo
,
Granuloma, Pyogenic
,
Hyperpigmentation
,
Pemphigoid, Bullous
,
Pruritus
,
Pregnancy Complications
,
Skin Diseases
,
Acne Vulgaris
,
Striae Distensae
pp.368-372
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140483
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>1.皮膚症状や皮膚疾患は「目で見える症状」であり、特に若い女性にとっては悩みが深いことが多い。したがって"wait and see"は勧められない。特に、妊娠性痒疹や多形妊娠疹の軽症例は、産婦人科で「湿疹」と診断されることが多いと考えられるので、見慣れない皮疹や皮膚症状を訴える患者が来院した場合は、早めに皮膚科専門医に紹介して頂きたい。2.ステロイド外用薬を処方する場合、副作用を懸念してmildクラスやweakクラスを処方するといたずらに経過が長くなることがあるので、むしろvery strongクラスのステロイド外用薬を短期間処方して、軽快後はstrongクラス以下のステロイド外用薬や白色ワセリンなどに切り替えるのが望ましい。
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