特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第6章)脳神経内科・脳神経外科 認知症
越智 雅之
1
,
大八木 保政
1愛媛大学 大学院医学系研究科脳神経内科・老年医学講座
キーワード:
Estrogens
,
患者コンプライアンス
,
更年期
,
腫瘍
,
性因子
,
認知症
,
紹介と相談
,
早期診断
,
認知機能低下
Keyword:
Climacteric
,
Sex Factors
,
Referral and Consultation
,
Dementia
,
Patient Compliance
,
Estrogens
,
Neoplasms
,
Cognitive Dysfunction
,
Early Diagnosis
pp.293-297
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140470
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>更年期女性では様々な身体症状の訴えがあるが、「もの忘れ」症状の訴えの多寡は不明である。更年期女性は認知症発症には若年であり頻度は少ないと思われるが、体調不調と相まって、認知症への不安が生じるのかもしれない。一般に、認知症患者では「もの忘れ」の自覚が乏しいが、自覚的なもの忘れ症状が目立つ場合は認知症前段階のMCIの場合もある。日常診療で「認知症によるものではないか?」と疑った場合は、的確な病歴聴取とスクリーニング的な認知機能検査が望ましい。本稿では、非専門医でも簡便・短時間にできる問診や認知機能評価のポイントについて、および認知症専門外来(もの忘れ外来)や認知症疾患医療センターへの紹介のタイミングなどについての解説とした。
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