特集 変わる婦人科がん薬物治療-免疫チェックポイント阻害薬・PARP阻害薬を中心に-
臓器の枠を超えた固形がん治療個別化の現状と展望
仲尾 岳大
1
,
原野 謙一
1国立がん研究センター東病院 先端医療科
キーワード:
BRCA1遺伝子
,
融合癌遺伝子タンパク質
,
trkA Receptor
,
オーダーメイド医療
,
BRCA2遺伝子
,
マイクロサテライト不安定性
,
分子標的治療
,
Poly(ADP-ribose) Polymerase Inhibitors
,
Pembrolizumab
,
固形腫瘍
,
Entrectinib
Keyword:
Genes, BRCA1
,
Oncogene Proteins, Fusion
,
Poly(ADP-ribose) Polymerase Inhibitors
,
Receptor, trkA
,
Genes, BRCA2
,
Microsatellite Instability
,
Precision Medicine
,
Molecular Targeted Therapy
,
Entrectinib
,
Pembrolizumab
pp.1283-1286
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022027100
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近年、分子標的治療薬の研究、開発が非常に進歩している。がんにおける遺伝子異常とそれを標的とした治療薬には、がん種によらず治療効果が認められるものがある。たとえばMSI-Highの固形がんに対する免疫療法、NTRK融合遺伝子陽性固形がんに対するエヌトレクチニブは臓器横断的な保険適用がされている。また、BRCA1/2変異も従来の卵巣がん、乳がんに加え、膵がん、前立腺がんにも適応が拡大されている。従来の臓器別または組織別ではなく、腫瘍由来の蛋白質や遺伝子といったバイオマーカーを標的として臓器横断的に薬剤の開発および適応が広がっていくと考えられる。
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