特集 変わる婦人科がん薬物治療-免疫チェックポイント阻害薬・PARP阻害薬を中心に-
分子標的治療薬の進化
織田 克利
1
1東京大学 大学院医学系研究科医用生体工学講座統合ゲノム学
キーワード:
シグナルトランスダクション
,
癌抑制遺伝子
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍バイオマーカー
,
生殖器腫瘍-女性
,
Immunoconjugates
,
遺伝子欠失
,
抗腫瘍剤耐性
,
融合癌遺伝子タンパク質
,
MAP Kinases
,
分子標的治療
,
薬理遺伝学的検査
Keyword:
Drug Resistance, Neoplasm
,
Immunoconjugates
,
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Signal Transduction
,
Oncogene Proteins, Fusion
,
Pharmacogenomic Testing
,
Genital Neoplasms, Female
,
Gene Deletion
,
Genes, Tumor Suppressor
,
Biomarkers, Tumor
,
Mitogen-Activated Protein Kinases
,
Molecular Targeted Therapy
pp.1277-1282
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022027099
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婦人科がん領域における分子標的治療薬の歴史は浅く、2013年の卵巣がんにおけるベバシズマブ導入からまだ約8年が経過したに過ぎない。先行開発された薬剤はがん遺伝子に対する抗体薬や低分子化合物が中心であったが、免疫チェックポイント阻害薬・PARP阻害薬の開発により、がん抑制遺伝子が明確なターゲットとなり得ることが示され、婦人科がんにおいても併用療法を含め、臨床応用が年々広がってきている。本稿では、分子標的治療薬全般について開発の歩みを含めて概説する。
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