特集 帝王切開-明日からできる工夫と留意点-
特殊な状況 14.腹膜外帝王切開 正中臍索切断によるSupravesical Approach法
小辻 文和
1
,
細野 佐代子
,
西川 茂樹
1愛仁会高槻病院 産婦人科
キーワード:
感染
,
子宮疾患
,
術中合併症
,
帝王切開術
,
膀胱疾患
Keyword:
Urinary Bladder Diseases
,
Intraoperative Complications
,
Infections
,
Uterine Diseases
,
Cesarean Section
pp.1239-1245
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021341149
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腹膜外帝王切開は膀胱損傷のリスクと抗菌薬開発により消滅したが、近年の薬剤耐性菌による子宮内感染の増加は、その必要性を改めて浮き彫りにした。筆者らは、「正中臍索を腹膜から外し、これに連続し膀胱を外す」手技を開発した。501例の経験で膀胱損傷はなく、35例の薬剤耐性菌による子宮内感染例の帝王切開後に腹腔内感染はない。筆者らは、この手技を、子宮内感染例と腹腔内癒着が強い症例の標準手技としている。また、腹腔内癒着防止のために希望する産婦に実施している。
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