特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
子宮頸がん 子宮頸部円錐切除術
岩田 卓
1
1慶應義塾大学 医学部産婦人科学教室
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
円錐切除術
,
子宮頸部上皮内腫瘍
,
妊娠転帰
,
妊孕性温存
Keyword:
Uterine Cervical Neoplasms
,
Conization
,
Cervical Intraepithelial Neoplasia
,
Pregnancy Outcome
,
Fertility Preservation
pp.812-817
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247659
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子宮頸部円錐切除術の対象となる子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)3を含む子宮頸部初期病変の多くは、生殖年齢層に発症する。円錐切除術後の妊娠では、早産率が増加するとされており、本手術を施行するにあたっては、その後の妊娠・出産への影響を念頭に、術前の病理診断のみならず、病変の広がり、局在の評価に基づき、切除範囲を決定することが求められる。本稿では、妊孕性温存術を念頭に置いた円錐切除術の手技を紹介するとともに、最近報告された、わが国における円錐切除術後妊娠の転帰について解説する。
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