特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
子宮頸がん 骨盤神経温存広汎子宮全摘術
田畑 務
1
1東京女子医科大学 産婦人科
キーワード:
下腹神経叢
,
子宮頸部腫瘍
,
子宮摘出術
,
神経温存手術
Keyword:
Hypogastric Plexus
,
Hysterectomy
,
Uterine Cervical Neoplasms
pp.818-823
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247660
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広汎子宮全摘出術は子宮を支持している靱帯を骨盤に近いところで切除して摘出するため根治性に優れているが、骨盤神経損傷による排尿障害が重要な問題となる。そのため、様々な神経温存術式が考案され、腫瘍径の小さな子宮頸癌に適応とされてきた。神経温存術式のおもな特徴は、直腸腟靱帯周辺の下腹神経を温存し、基靱帯背側にある骨盤神経叢を温存するために深子宮静脈切離後に子宮側断端の背面にある神経を温存する術式がとられる。
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