特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
機能温存治療と周産期医学
春日 義史
1
,
大石 真希
,
田中 守
1慶應義塾大学 医学部産婦人科
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
子宮内膜腫瘍
,
前期破水
,
Medroxyprogesterone Acetate
,
円錐切除術
,
妊孕性温存
,
子宮頸部切除術
Keyword:
Medroxyprogesterone Acetate
,
Trachelectomy
,
Fetal Membranes, Premature Rupture
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Endometrial Neoplasms
,
Conization
,
Fertility Preservation
pp.778-782
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247653
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
子宮頸がんに対する妊孕性温存術式としては子宮頸部円錐切除術および広汎子宮頸部摘出術があるが、術後妊娠例は早産ハイリスクである。また、子宮体がんに対する高用量黄体ホルモン療法は頻回な子宮内膜全面爬術の影響による癒着胎盤のリスクおよび肥満に伴う周産期合併症のリスクを伴う。各々の治療法は悪性腫瘍に対する治療というのみならず、妊孕性温存手術であるため、周産期リスクまでを念頭に置いたインフォームド・コンセントが重要である。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.