特集 胎児モニタリングwith Corona
深層学習を用いたCTG波形判読の試み
小笠原 淳
1
1慶應義塾大学 医学部薬理学教室
キーワード:
胎児心拍陣痛図
,
自動分析
,
ディープラーニング
Keyword:
Cardiotocography
,
Deep Learning
,
Autoanalysis
pp.604-609
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021205830
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人工知能(AI)は近年急速な進歩を遂げており、医療を含めた様々な分野に実装されつつある。その背景にはコンピュータの計算力の増大、学習に使えるビッグデータの蓄積、AIの学習理論の発達がある。しかし、AIの急速な発展と普及に対して、医療業界ではまだAIとの正しいつきあい方が確立されているとはいいがたい状況である。囲碁や顔の検出において人の能力を超えるパフォーマンスを発揮するAIではあるが、どのような課題でもこなせるわけではない。AIには何ができるのか、その応用範囲と限界は何か、そしてAIを利用する時に留意すべき点について、産婦人科領域でのAI技術の発展と胎児心拍数陣痛図波形判読の試みを紹介しながら解説する。
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