特集 胎児モニタリングwith Corona
宮崎県における胎児心拍数モニタリングのネットワーク事業
古川 誠志
1
1宮崎大学 医学部産婦人科
キーワード:
胎児心拍陣痛図
,
アウトカム評価(保健医療)
,
多機関医療協力システム
,
宮崎県
Keyword:
Cardiotocography
,
Multi-Institutional Systems
,
Outcome Assessment, Health Care
pp.610-613
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021205831
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胎児心拍数モニタリングのネットワーク事業は地域の分娩施設と周産期センターとで胎児心拍数モニタリングを共同で監視し、胎児機能不全による予後不良例の減少を狙った取り組みである。宮崎県の一地域にこのシステムを先行導入し、導入前後で予後不良事例の差を検討したが、システム頻用施設群で帝王切開数を増やすことなく臍帯動脈血pH<7.1の症例が有意に減少し、先行導入地域では他地域より神経学的予後不良例が少なかった。地域の分娩施設の強力な診療支援システムだと考える。
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