原著
COVID-19が奈良県の地域産婦人科医療に与えた短期的影響 日本人初感染例の確認から緊急事態宣言発令までの解析
市川 麻祐子
1
,
三宅 龍太
,
山中 彰一郎
,
馬淵 誠士
1奈良県立医科大学 産婦人科学教室
キーワード:
カウンセリング
,
病院管理
,
母子保健
,
治療の差し控え
,
疾病の流行
,
外来診療
,
COVID-19
Keyword:
Counseling
,
Hospital Administration
,
COVID-19
,
Maternal Health Services
,
Ambulatory Care
,
Withholding Treatment
,
Epidemics
pp.119-126
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021086389
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日本人初感染例の報告日(2020年1月28日)から緊急事態宣言発令(4月7日)までの期間に、COVID-19が奈良県の産婦人科医療に与えた影響を検討した。手術実施数、放射線・化学療法実施数、分娩数に大きな変化を認めなかったが、期間内にCOVID-19を理由にした良性腫瘍手術の延期・中止希望患者が増加した。外来では、報告の直後から、再診予約の変更・未来院、また心理カウンセリングを希望する妊婦が増加し、月を追うごとに外来の収益が減少した。
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