症例
子宮頸癌に合併した良性卵巣胚細胞腫瘍に対し、根治放射線治療後に腹腔鏡下付属器摘出術を実施した3症例
松本 有里
1
,
馬淵 誠士
,
木村 正
1大阪大学大学院医学系研究科・医学部器官制御外科学(産科婦人科学)
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
腫瘍-多発性原発
,
腹腔鏡法
,
卵巣腫瘍
,
胚細胞腫
,
卵管卵巣摘出術
Keyword:
Salpingo-oophorectomy
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Germinoma
,
Laparoscopy
,
Ovarian Neoplasms
,
Neoplasms, Multiple Primary
pp.1350-1354
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021034603
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良性卵巣腫瘍を合併した子宮頸癌に対し放射線治療を行う場合、放射線照射が良性卵巣腫瘍に及ぼす影響や照射後の腹腔鏡下付属器摘出術の安全性は不明である。われわれは子宮頸癌に合併した卵巣胚細胞性腫瘍3例に対し放射線照射後に腹腔鏡下付属器摘出術を実施した。放射線照射による卵巣腫瘍の性状や大きさの変化はなく、後腹膜腔に線維化・硬化を認めたものの手術時間の延長・出血量増加・周術期合併症は発生しなかった。
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