症例
Lynch症候群と診断した異時性三重複癌の1例
長島 克
1
,
小宮山 慎一
,
谷口 智子
,
力武 崇之
,
玉置 優子
,
阿部 歩美
,
若井 未央
,
定本 聡太
,
片桐 由起子
,
森田 峰人
1東邦大学医療センター大森病院 産婦人科
キーワード:
血統
,
子宮摘出術
,
乳房腫瘍
,
腫瘍-第二原発
,
大腸腫瘍-遺伝性非ポリポーシス
,
類内膜癌
,
遺伝学的検査
,
MSH2 Protein
,
腹部CT
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Hysterectomy
,
Genetic Testing
,
Colorectal Neoplasms, Hereditary Nonpolyposis
,
Carcinoma, Endometrioid
,
Neoplasms, Second Primary
,
Pedigree
,
MSH2 Protein, Human
pp.1345-1349
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021034602
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50歳未満で大腸癌を2回発症し、次いで乳癌、子宮体癌を発症した異時性三重複癌の1例を経験した。本症例は、改訂アムステルダム基準を満たし、MSH2遺伝子の生殖細胞系病的変異を認め、Lynch症候群と確定診断した。本症候群においては、長期的なサーベイランスによって、悪性腫瘍の早期発見と治療に努め、腫瘍学的かつ遺伝学的見地に基づき、臓器横断的な視点で包括的な診療を行う必要がある。
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