特集 着床を考える
着床改善をめざす漢方の使い方
後山 尚久
1
1大阪医科大学健康科学クリニック
キーワード:
漢方薬
,
着床
,
温経湯
,
当帰芍薬散
,
着床障害
Keyword:
Drugs, Chinese Herbal
,
Embryo Implantation
,
Toki-shakuyaku-san
pp.1297-1300
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021034595
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ここ30年飛躍的に発展した不妊症治療は、長期不妊や高齢女性不妊の高まる需要に応えているといえる。新たな治療法が考案され、次々に臨床応用される半面、妊娠率は期待以上にあがらず、胚移植までは順調でも妊娠に至らない例が少なくない。「久しく胎を受けざる」女性に対してわが国では古くから漢方方剤が処方されてきた。それらには排卵障害のみならず着床障害も含まれていたことが推察される。温経湯と当帰芍薬散は着床改善に関連するエビデンスの面からも不妊症への処方が推奨される。
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