特集 分子標的薬を極める-基礎から臨床まで-
分子標的薬と臨床 免疫チェックポイント阻害薬を用いた自験例
奥井 陽介
1
,
太田 剛
,
永瀬 智
1山形大学 医学部産科婦人科学講座
キーワード:
遺伝相談
,
生殖器腫瘍-女性
,
臨床試験
,
マイクロサテライト不安定性
,
分子標的治療
,
薬理遺伝学的検査
,
Pembrolizumab
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Pharmacogenomic Testing
,
Genital Neoplasms, Female
,
Genetic Counseling
,
Microsatellite Instability
,
Molecular Targeted Therapy
,
Pembrolizumab
pp.1203-1207
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021012319
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免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブが高頻度マイクロサテライト不安定性を有する固形癌に適応拡大となった。ペムブロリズマブは従来の殺細胞性抗悪性腫瘍薬や分子標的薬とは異なり、腫瘍細胞の免疫回避機構を阻害する作用機序をもつ。それにより免疫関連有害事象が起こり得るため、その際には適切な対応が求められる。免疫チェックポイント阻害薬を使用する際は特有の有害事象が生じる可能性を常に念頭に置き、診療科間での連携が重要である。
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