症例
帝王切開術後の子宮峡部妊娠にメトトレキサート療法2-doseレジメンが奏功した1例
中井 奈々子
1
,
松尾 幸城
,
小島原 敬信
,
手塚 尚広
1公立置賜総合病院 産婦人科
キーワード:
Chorionic Gonadotropin
,
Methotrexate
,
MRI
,
子宮外妊娠
,
出生前超音波診断
,
帝王切開術
,
投薬計画
,
母性年齢35歳以上
,
妊孕性温存
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Cesarean Section
,
Chorionic Gonadotropin
,
Methotrexate
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pregnancy, Ectopic
,
Ultrasonography, Prenatal
,
Fertility Preservation
pp.463-469
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016251502
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36歳(1経産婦)。最終月経から39日目に妊娠反応が陽性となったが、軽度の下腹部緊満感と少量の褐色帯下を主訴に著者らの施設へ受診となった。所見では血中hCG値の上昇を認めたほか、超音波とMRI所見より帝王切開術後の子宮峡部妊娠と診断された。以後、患者の妊孕性温存の希望があったため、メトトレキサート療法2-doseレジメンを選択したところ、3回目の投与でhCG値は低下傾向を示し、第53病日には月経が再開した。尚、第99病日の超音波では病変の消失、第127病日には血中hCG値の陰性化が確認された。
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