腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 女性生殖器 子宮体癌
小林 佑介
1
,
阪埜 浩司
,
進 伸幸
,
青木 大輔
1慶応義塾大学 医学部産婦人科学
キーワード:
Carboplatin
,
Cisplatin
,
Cyclophosphamide
,
Doxorubicin
,
Fluorouracil
,
黄体ホルモン
,
腫瘍多剤併用療法
,
子宮摘出術
,
子宮内膜腫瘍
,
放射線療法
,
リンパ節郭清
,
Paclitaxel
,
アジュバント化学療法
,
Docetaxel
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Corpus Luteum Hormones
,
Cyclophosphamide
,
Fluorouracil
,
Doxorubicin
,
Hysterectomy
,
Lymph Node Excision
,
Radiotherapy
,
Carboplatin
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Paclitaxel
,
Endometrial Neoplasms
,
Docetaxel
pp.1259-1265
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061420
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本邦における子宮体癌の罹患数は急増しており、原因としては生活習慣、環境の欧米化、女性のライフスタイルや食生活の変化などが主な要因と考えられ、今後も増加傾向が持続すると考えられる。子宮体癌の約60%は、子宮体部に限局した早期癌で予後も良好である。しかし、進行・再発症例の予後はわるく、子宮体癌の治療成績の向上には術前・術中の予後因子に基づいた手術療法と、的確な術後療法の選択が必要となる。本稿では子宮体癌の診断法および治療法を概説するとともに、とくに化学療法の最近の動向について詳述する。また、近年増加傾向にある若年子宮体癌に対する、妊孕性温存を目的としたホルモン療法についても取り上げて紹介する。
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