特集 一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
アレルギー反応
中村 隆文
1
1川崎医科大学 産婦人科学1
キーワード:
アナフィラキシー
,
Carboplatin
,
危険因子
,
抗腫瘍剤
,
生殖器腫瘍-女性
,
免疫学的脱感作
,
過敏症-薬物
,
重症度指標
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Drug Hypersensitivity
,
Carboplatin
,
Genital Neoplasms, Female
,
Severity of Illness Index
,
Desensitization, Immunologic
,
Risk Factors
,
Anaphylaxis
pp.171-176
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020137217
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抗悪性腫瘍薬治療の有害事象であるアレルギー反応は抗悪性腫瘍薬の初回投与より発症する可能性がある。アレルギー反応を起こしやすいおもな抗悪性腫瘍薬としては、タキサン製剤(パクリタキセル、ドセタキセル)やプラチナ製剤(カルボプラチン、シスプラチン)などがある。アレルギー反応の多くは初回投与時に起きるが、プラチナ製剤は過敏性反応の発現機序が異なるため、6~8サイクル以降で発症リスクが高まるという特徴があり、薬剤過敏性反応(HSR)といわれている。またインフュージョンリアクション(IR)とは、分子標的治療薬に対する過敏性反応の1つであるが、薬剤投与中~投与開始後24時間以内に多く現れる有害反応のことで、アレルギー反応と類似の症状を呈し、初回投与時の出現率が高く注意が必要である。
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