特集 With コロナ感染症診療―After コロナを見据えて
◉通院患者のWith コロナ感染症診療―患者マネジメントと治療の実際
①結核患者
佐々木 結花
1
1国立病院機構東京病院 呼吸器センター 呼吸器内科 地域医療連携部長/副臨床研究部長
キーワード:
結核
,
COVID-19
,
すりガラス影
Keyword:
結核
,
COVID-19
,
すりガラス影
pp.109-114
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000197
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結核患者がCOVID-19に罹患しやすいという報告はなく,予後が不良とする報告もない。COVID-19と結核の診療は,まず鑑別診断を徹底すること,COVID-19患者でデキサメタゾンやIL-6阻害薬などを投与する前にはIGRA検査を行うこと,COVID-19治療後数ヵ月後の結核発病に注意すること,が重要である。肺結核外来治療は服薬支援が基盤であり,保健所はその維持に最大限の努力をしている。診療担当医は外来診療時,副作用や治療中断に注意し治療完了を目指さねばならない。
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