特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
併発・合併症としての結核の実際 病態・治療・予防まで 糖尿病と結核
佐々木 結花
1
1結核予防会複十字病院 呼吸器センター
キーワード:
易感染性宿主
,
結核
,
血糖降下剤
,
抗結核剤
,
糖尿病
,
薬物相互作用
,
リスク
Keyword:
Antitubercular Agents
,
Drug Interactions
,
Diabetes Mellitus
,
Hypoglycemic Agents
,
Risk
,
Tuberculosis
,
Immunocompromised Host
pp.28-33
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146991
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糖尿病は結核患者に合併する率は10%以上と高率ではあるが、糖尿病患者数自体が非常に多く、結核患者においても患者数が多いだけであるのか、糖尿病が結核発病を促すのか、また結核の病状や治療成績に影響するのか、欧米でも多くの報告が示されている。本邦の結核罹患率は緩やかではあるが減少しており、既感染者の減少による内因性再燃や感染する機会は減少し、新規発病者が減少することで糖尿病合併結核も異なった様相を呈すると考えられる。今回は結核中蔓延から低蔓延を歩んでいる本邦の糖尿病と結核について報告する。
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