特集 Withコロナの呼吸器感染症治療―今求められる新戦略
◉Withコロナの呼吸器感染症診断・治療の戦略
②肺結核
猪狩 英俊
1
1千葉大学医学部附属病院 感染制御部 部長/診療教授
キーワード:
結核
,
新型コロナウイルス感染症
,
新規登録結核患者
Keyword:
結核
,
新型コロナウイルス感染症
,
新規登録結核患者
pp.231-235
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000155
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Summary
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の結果,2月以降に日本国内で診断された新規登録結核患者数は例年よりも減少し,8月までの集計をもとにした2020年の結核罹患率は人口10万対9.6と推計されている。感染拡大の結果,医療が縮小したことが影響している。一方で,マスク着用が定着するなど,感染対策に対する国民の意識も高まっている。Withコロナ時代では,短期的には,結核患者の重症化が懸念され医療体制の整備が求められる。中長期的には,結核低蔓延化時代の結核対策にシフトしていくことになる。
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