Special feature 実践力を強化 標準予防策のトレンド
■Product 標準予防策のための製品トレンド―実践につながる最新の選択基準
❸環境消毒薬・清拭ワイプ
-―適材適所と利便性から考える製品選択
杉村 きよ美
1
1静岡済生会総合病院 看護管理室 副看護部長 感染管理認定看護師
pp.64-69
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000210
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医療関連施設での感染対策の基本は標準予防策である。標準予防策は,感染症の有無にかかわらずすべての患者に対し実施する予防策であり,代表的な対策として手指衛生があげられる。手指衛生と共に要となるのが,環境整備である。1,000以上の院内感染事例を調査した結果,約24%が医療機器・装置と環境が感染源で,約45%が接触感染であったとの報告がある。この報告からも分かるように,微生物は人や環境,ケア物品,医療機器を介して伝播していく。微生物は環境表面に数時間~数日間,長いものは数ヵ月間生存し続けるため,環境からの感染リスクは近年重要視されてきた。
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