Special feature ハイリスクと闘う新生児医療の感染対策
■Introduction
新生児医療における感染対策の現状
-―新型コロナウイルスの影響を含めて
森岡 一朗
1
1日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野 主任教授
pp.265-269
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000260
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新生児は,小児や成人では備わっている常在細菌叢を有さず,いわゆる,無菌の状態で出生する。さらに,新生児,特に早産児においては,以下の❶皮膚・粘膜による物理的な防御機構,❷自然免疫による非特異的な免疫機構,❸獲得免疫による特異的な免疫機構と受動免疫,すべてが脆弱であることから,細菌,さらに病原性が低いはずの細菌でさえも感染症を発症しやすいという特徴がある。
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