特集 新生児医療の展開
新生児医療の現状と問題点—特に母子医療の面からみた新生児医療
石塚 祐吾
1
1国立東京第二病院,小児科
pp.36-41
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205617
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はじめに
新生児を体重の面から成熟児と未熟児とだけに分け,前者を産科病棟の新生児室で産科医が管理し,後者を未熟室(棟)で小児科医が診療する,という形態は,すでに時代遅れのものとなっている.
近年の進歩した新生児医療の世界的傾向は,成熟児,未熟児を問わず,high risk babyことにintensive careを要する新生児に重点を置き,人と物をつぎ込んで治療しようという方向にある.わが国でも,ようやく最近になって,これができる小児医療施設がポツポツ現われてきた.近い将来において,さらに増加し,充実されることが期待される.
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