新生児学基礎講座[臨床編]・29(最終回)
新生児医療の現状と未来
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学・母子総合医療センター新生児部門
pp.256-262
発行日 1992年3月25日
Published Date 1992/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900534
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1.はじめに
2年にわたって連載した新生児学基礎講座も今回が最後となった。そこで,少し医学そのものから離れ,新生児医療の現状と未来について筆者の弔憚のない意見を述べてみたい。
現在,日本の新生児医療は世界一のレベルに達している。それは社会全体の衛生環境が向上し,女性(母体)の健康状態が向上したことに加え,医療行政が効果的に働いたことが挙げられているが,さらに医療第一線の現場で働いている医師,ナース,助産婦の献身的な努力も忘れてはならない。
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