Special feature 院内でも在宅でも カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防対策
■Focus 在宅高齢者患者のカテーテル関連尿路感染症(CAUTI)予防
❷在宅患者における尿道留置カテーテル管理の実際
-―長期留置カテーテルの管理と間歇(自己)導尿の実践
田中 悦子
1,2
1NPO法人快適な排尿をめざす全国ネットの会 理事 快適自己導尿指導士(上級) コンチネンスアドバイザー
2前 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター
pp.164-171
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000044
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はじめに
日本は超高齢社会に突入しようとしている。医療においても,高齢者医療の今後のあり方に関する多くの論議が行われ,治す医療から支える医療への移行が大きな潮流となっている。高齢者医療においては,「医療の場に生活がある」現状から「生活の場に医療がある」将来への対応が求められている1)。高齢者における排尿障害の頻度は高く,60歳以上の男女の約78%が何らかの排尿症状を有している。尿失禁については,現在600万人,10年後には1,000万人に達すると推測される。このように高齢者の診療・ケアが病院から地域,在宅に移行していく流れにあって,高齢者の排尿管理においても,地域においてどのような連携を行っていくか課題である。
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