Special feature 感染対策成功のための皮膚の清潔・健康管理
■患者の皮膚の障害と清潔・健康管理
❷固定製品による皮膚障害とその対策
-―なぜ必要で,どう実施するのか?
今﨑 美香
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1地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター医療安全管理部院内感染防止対策室 主査 感染管理認定看護師
pp.269-275
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000341
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医療現場における固定製品には絆創膏・サージカルテープ類などの医療用粘着テープ(以下,医療用テープ),フィルムドレッシング材(以下,ドレッシング材),デバイス用の固定器具(以下,固定器具)など多種多様な製品が存在する。これら固定製品によって起こりうる皮膚障害には被覆部位の浸軟や掻痒感および医療関連機器圧迫創傷(medical device related pressure ulcer以下,MDRPU)やスキン-テアなどがある。一旦,皮膚障害を起こすとそこが微生物の侵入門戸となり,治癒までに多くの時間と負担を要する。
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