特集 若手外科医のための消化器外科基本手技
ドレーン留置・管理・抜去
西垣 新
1
,
須藤 広誠
1
,
天雲 大雅
1
,
守谷 直人
1
,
四元 拓宏
1
,
岡野 圭一
1
1香川大学医学部消化器外科学
キーワード:
ドレーン
,
周術期管理
Keyword:
ドレーン
,
周術期管理
pp.1675-1682
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004671
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腹部ドレーンは,手術後または感染症管理の一環として,体腔内の液体(血液,膿瘍,胆汁,膵液,消化液など)を排出・観察・制御する目的で広く使用されている1)。適切なドレーン管理は術後合併症の予防・早期発見に寄与する一方で,不適切な留置や過剰な長期留置は患者に不利益をもたらす可能性もある。とくにESPEN(European Society for Clinical Nutrition and Metabolism)が提唱するERASⓇ(Enhanced Recovery After Surgery)プロトコールが広く認知されるようになり,術後早期回復プログラムの一環として,各領域において無ドレーン手術や術後早期ドレーン抜去が推奨されつつある。

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