特集 一歩先を目指して再評価 これからのMRSA感染対策
MRSAの最新動向と今後の向き合い方 全国サーベイランスデータから見えてくる日本の課題
花木 秀明
1
1北里大学感染制御研究センター
キーワード:
疾病の発生
,
集団サーベイランス
,
ブドウ球菌感染症
,
国際保健
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
Keyword:
Disease Outbreaks
,
Population Surveillance
,
Staphylococcal Infections
,
Global Health
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.275-282
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2019061877
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日本における初期のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)対策は事実上の失敗であり、1980年代の検出率は70~80%にまで及んだ。この高い検出率から試行錯誤を重ね、現在は50%前後にまで低下しているが、世界の検出状況と比べると、まだ高いと言わざるを得ない。日本には独自の抗菌薬の使い方があり、耐性菌の状況も他国とは異なっている。そのため、日本独自の目標に向かったガイドラインの作成が必要と考えられる。
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