特集 トラブル回避で感染症予防 感染制御のための皮膚管理
皮膚管理・関連製品の最新情報と選び方 皮膚消毒薬 患者の皮膚消毒のためのベストチョイス
潮平 英郎
1
,
藤田 次郎
,
中村 克徳
1琉球大学医学部附属病院 薬剤部
キーワード:
Ethanol
,
Quaternary Ammonium Compounds
,
Biguanides
,
Povidone-Iodine
,
局所性抗感染剤
,
選択行動
,
皮膚
Keyword:
Quaternary Ammonium Compounds
,
Biguanides
,
Anti-Infective Agents, Local
,
Choice Behavior
,
Povidone-Iodine
,
Skin
,
Ethanol
pp.202-207
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018337358
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はじめに
消毒薬は,E.H.Spauldingによる高・中・低水準と大きく3つに分けられた分類法が知られている(表1)1,2)。この分類法は消毒薬が処理可能な微生物の分類,即ちスペクトルによって説明される。高水準消毒薬は最も広い抗微生物スペクトルを有する反面,その毒性から生体消毒に利用されていない。抗微生物スペクトルは狭まるが,中・低水準消毒薬は多くの消毒薬が生体消毒に利用可能である。生体へ使用可能な消毒薬であっても,薬剤によって有効な使用方法や使用条件,適応部位はそれぞれ異なる。消毒薬は医薬品であることから,その使用にあたっては副作用とその対策に関する理解を深めることも適正使用を推進するうえで重要である。本稿では主に皮膚に適応される中水準および低水準消毒薬の特徴と,取り扱い上注意すべき点や副作用に関して解説する。
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