特集 トラブル回避で感染症予防 感染制御のための皮膚管理
皮膚管理・関連製品の最新情報と選び方 ドレッシング材 脆弱な皮膚のためのベストチョイス
太田 信子
1
1自治医科大学附属病院 透析センター
キーワード:
選択行動
,
スキンケア
,
裂傷
,
創傷被覆材
,
皮膚脆弱性
Keyword:
Choice Behavior
,
Skin Care
,
Lacerations
pp.197-201
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018337357
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はじめに
病棟で脆弱な皮膚に該当する患者は,浮腫のある患者,長期ステロイド使用により表皮が菲薄化している患者,テープかぶれしやすい患者,内出血しやすい患者などがあげられる。そのような患者の処置やケアをする際には,スキンケアやテープ貼付時に粘着が強いテープやドレッシング材を直接皮膚に貼らないように注意する。しかし,高齢化社会になり,脆弱な皮膚の場合には,外的刺激により容易に表皮がはがれた状態や皮膚がすりむけた状態になる,いわゆる「スキン‒テア(皮膚裂傷)」が問題となっている。平成30年度の診療報酬改定では,入院基本料の褥瘡発生の危険因子評価にスキン‒テアが追加された。脆弱な皮膚を保護するには,スキン‒テアの注意点を理解し,スキン‒テアの予防に必要なスキンケア用品やドレッシング材の選択方法を知る必要があるので述べたい。
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