特集 多様化する医療現場にどう適合するか スタッフのための職業感染対策
専門職種の感染リスクと感染対策の実際 診療放射線技師
野田 孝浩
1
1大垣市民病院 医療安全管理部
キーワード:
職業性曝露
,
専門教育
,
チーム医療
,
感染予防管理
,
診療放射線技師
Keyword:
Education, Professional
,
Patient Care Team
,
Occupational Exposure
,
Infection Control
pp.323-328
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018006178
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はじめに
近年,診療放射線技師の業務は多様化し,救急撮影認定技師・X線CT認定技師・Ai(死亡時画像診断)認定診療放射線技師をはじめ,各種専門技師・認定資格等を取得し,各分野で専門的に活躍する技師が増加している1)。これらの認定要件あるいは学習項目の1つとして,「感染対策」が講習会やセミナー等のプログラムに組み込まれているものも少なくないが,感染症情報が未確認のまま緊急検査が実施されることがある救急撮影2)やAiにおいて,特に職業感染対策が重要視されている。
一方,平成27年4月の診療放射線技師法改正により,診療放射線技師の業務範囲が拡大し(表1),これまで技師教育においてピットフォールとなっていた職業感染のリスクについて改めて注目されるようになった。
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