特集 もたらす利益は想像以上!口腔ケアが導く感染対策
患者背景別口腔ケアの実践プログラム 実際の取り組みおよび得られる利益 小児患者
石井 絹子
1
1長野県立こども病院 感染制御室
キーワード:
小児ICU
,
医療事故防止
,
小児歯科医療
,
重症心身障害者
,
人工呼吸器関連肺炎
,
口腔ケア
,
ケアバンドル
Keyword:
Intensive Care Units, Pediatric
,
Dental Care for Children
,
Pneumonia, Ventilator-Associated
,
Patient Care Bundles
pp.138-142
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017207838
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はじめに
小児患者と成人患者とで違う口腔ケアは何かと考えた時,特に人工呼吸器関連肺炎や誤嚥性肺炎防止対策にほぼ違いはない。一般的にうがいや歯磨きの口腔ケアは身につけていく習慣である。小児は成長発達と共に言葉を理解しコミュニケーション能力が発達する。医療現場でも発達段階に合わせた方法で支援し,意識がある状態では患者に合った説明や介助が必要となり,理解ができない乳幼児をはじめとする小児には保護者への説明と協力が必須である。
ここでは当院で実施している口腔ケアについて,小児集中治療室(Pediatric Intensive Care Unit:PICU)の人工呼吸器関連肺炎(Ventilator-Associated Pneumonia:VAP)予防と重症心身障害児の口腔ケア方法を紹介する。
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