特集 感染対策のための院内整備ガイダンスPart2 環境整備編
場所別・施設別の環境整備の実際 日常清掃・備品配置・啓発活動 手術室・外科病棟
小林 亜紀子
1
,
戸塚 美愛子
1藤枝市立総合病院 手術室
キーワード:
手術室
,
術後期
,
術中期
,
感染予防管理
,
病院外科部門
,
作業効率
,
感染媒介物
,
術前期
,
清掃
Keyword:
Efficiency
,
Intraoperative Period
,
Postoperative Period
,
Operating Rooms
,
Surgery Department, Hospital
,
Infection Control
,
Fomites
,
Preoperative Period
pp.54-58
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017161438
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手術室の環境整備
手術室の環境整備を考える上で,まずは一般病棟との違いを知っておきたい。1つ目は血液や体液などの感染性物質による汚染を多く受ける可能性があること。2つ目は,手術を受けることにより患者は局所的,全身的に感染防御機構の破綻をきたすという点があげられる。
手術室における環境整備の目的は,術野への汚染を予防し,患者にとってより安全で清潔な環境を提供することである。環境表面はスポルディングの分類の中では,ノンクリティカルに位置づけられる。目に見える汚染がない場合は消毒の必要はなく,清潔に保つことで安全性は担保される。これらを実践することは,手術に関わる医療従事者にとって非常に重要な役割である。 手術室の環境整備について,筆者が手術室配属の感染管理認定看護師として勤務する自施設(藤枝市立総合病院,以下当院)での実践内容を含めて紹介する。
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