特集 多剤耐性グラム陰性菌対策を見直す-『薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン』に向けて
患者別の実践手引き グラム陰性菌感染症のマネジメント 病態・治療・予防まで 固形癌患者
大串 大輔
1
1がん研究会有明病院 感染症科
キーワード:
抗細菌剤
,
胆道疾患
,
尿路感染症
,
リスク
,
グラム陰性細菌感染症
,
カテーテル感染
,
細菌多剤耐性
,
固形腫瘍
Keyword:
Biliary Tract Diseases
,
Anti-Bacterial Agents
,
Risk
,
Urinary Tract Infections
,
Gram-Negative Bacterial Infections
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
,
Catheter-Related Infections
pp.128-132
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018256913
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固形癌患者においては、腫瘍の拡大や手術などの操作によって本来あるべき「流れ」が障害されることや、血管内カテーテルをはじめとする人工物の留置によって様々な感染症を生じる。その中でもグラム陰性桿菌感染症との関連が比較的深いものに血流感染症、肝胆道系感染症、尿路感染症があげられる。また近年では多剤耐性グラム陰性桿菌による感染症が問題となり、治療がより複雑化している。その拡大を防ぐ観点からも、接触感染予防策や基本となる標準予防策が重要である。
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