特集 多剤耐性グラム陰性菌対策を見直す-『薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン』に向けて
患者別の実践手引き グラム陰性菌感染症のマネジメント 病態・治療・予防まで 小児患者
堀越 裕歩
1
1東京都立小児総合医療センター 感染症科
キーワード:
Ceftriaxone
,
Chloramphenicol
,
大腸菌感染症
,
ヘモフィルス感染症
,
Quinolones
,
Tetracyclines
,
抗細菌剤
,
尿路感染症
,
百日咳
,
グラム陰性細菌感染症
,
Trimethoprim-Sulfamethoxazole
,
Haemophilus influenzae Type b
,
細菌多剤耐性
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Chloramphenicol
,
Ceftriaxone
,
Haemophilus Infections
,
Escherichia coli Infections
,
Whooping Cough
,
Tetracyclines
,
Quinolones
,
Trimethoprim, Sulfamethoxazole Drug Combination
,
Urinary Tract Infections
,
Gram-Negative Bacterial Infections
,
Haemophilus influenzae type b
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
pp.140-145
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018256915
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小児では年齢という軸によって、免疫機能、生理機能、解剖学的特徴が大きく異なるため、成長における感染症の違いを理解する必要がある。グラム陰性桿菌感染症では、新生児期は、大腸菌などによる敗血症、髄膜炎がみられる。乳児の重症百日咳菌感染症やインフルエンザ菌b型感染症は、ワクチンによる予防接種によって激減した。乳幼児期にみられる尿路感染症では、大腸菌などの腸内細菌群が多い。近年、ESBL産生の腸内細菌群が小児領域でもみられるようになり、治療には注意が必要となってきている。
Copyright(C) 2018 Van Medical co., Ltd. All rights reserved.