特集 多剤耐性グラム陰性菌対策を見直す-『薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン』に向けて
患者別の実践手引き グラム陰性菌感染症のマネジメント 病態・治療・予防まで ICU患者
吉田 英樹
1
,
藤谷 茂樹
1聖マリアンナ医科大学 救急医学
キーワード:
Amikacin
,
Colistin
,
ICU
,
多剤併用療法
,
投薬計画
,
発生率
,
グラム陰性細菌感染症
,
リスク評価
,
Tigecycline
,
細菌多剤耐性
Keyword:
Tigecycline
,
Amikacin
,
Drug Administration Schedule
,
Drug Therapy, Combination
,
Intensive Care Units
,
Incidence
,
Gram-Negative Bacterial Infections
,
Risk Assessment
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
,
Colistin
pp.133-139
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018256914
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ICUでは多剤耐性グラム陰性菌感染リスクが高い患者の割合が多く、さらにはその診断・治療にも苦慮することが多い。しかし、一般的な感染症診療の原則は変わらない。丁寧な情報収集・診察をし、患者の免疫状態、重症度を評価し、広域抗菌薬、併用療法の必要性を判断する。多剤耐性グラム陰性菌に対して使用される代表的な抗菌薬を理解しておく。抗菌薬のPK/PD理論を加味した投与量設定を行い、常にde-escalationの機会をうかがう。そして、菌種同定、薬剤感受性検査における新たな技術も報告されており、その有用性が期待される。
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