特集 NTM(非結核性抗酸菌)症の治療は今のままでよいのか? - パラダイムシフトを探る!
原因菌の遺伝子解析による治療反応性および予後の予測
菊地 利明
1
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科呼吸器・感染症内科学分野
キーワード:
細菌DNA
,
PCR法
,
遺伝子型
,
細菌遺伝子
,
気道感染
,
肺疾患
,
クラスター分析
,
Clarithromycin
,
ミニサテライトリピート
,
Mycobacterium avium Complex Infection
,
主成分分析
,
分子タイピング
Keyword:
DNA, Bacterial
,
Genotype
,
Genes, Bacterial
,
Lung Diseases
,
Respiratory Tract Infections
,
Mycobacterium avium-intracellulare Infection
,
Cluster Analysis
,
Polymerase Chain Reaction
,
Minisatellite Repeats
,
Clarithromycin
,
Principal Component Analysis
,
Molecular Typing
pp.42-45
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018175079
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肺Mycobacterium avium症は、肺非結核性抗酸菌症の主要な病態である。これまで我々は、肺M.avium症患者から分離培養された原因菌を遺伝子解析し、その患者の治療反応性や予後を予測することを目指してきた。その結果、多型縦列反復配列法による菌遺伝子型は、その菌株が由来する肺M.avium症患者の病態と関連していることが示唆された。同様の報告は、肺Mycobacterium abscessus症でも報告されている。原因菌の遺伝子解析から、肺非結核性抗酸菌症の治療反応性や予後を予測できるようになることが今後期待される。
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